障害者雇用で見られる履歴書のポイント

就労移行支援とは、一般就労を希望している方に就職に必要な知識やスキルの向上のための訓練提供をする制度です。
ご利用者様の適性に応じた支援を行い、『働きたい』をサポートさせていただきます。

現在の法定雇用率は2.5%（令和6年9月現在）で、労働者が40人以上雇用している企業が対象となり、令和8年4月以降は2.7%の法定雇用率で、37.5人以上の雇用をしている民間企業が障害者を雇い入れる義務が生じる。

法定雇用率が増える分、働き口が増えることにはなるが、企業側が雇用していくなかで心配していることが

【長期就労が可能かどうか】

を非常に重要視している。

だが、長期就労ができるかどうかは雇わなければならないため、企業は面接と履歴書で判断しなければなりません。

そのため今回は履歴書にポイントをおき、企業が見る履歴書とはなにかをお伝えしたいと思います。

POINT１

会社が求める人と自分が「＝」になっているかどうか

まず、自分が志望した業務内容がどのようなものかを焦点を当てて考え、どのようなスキルが必要なのかを考える。

例
業務内容：求められるスキル
事務系：PC操作・細かい作業・マルチタスク
営業系：コミュニケーション能力・整理して分かりやすく伝える
作業系：黙々と作業を熟せるか・報連相

事務系の仕事にもかかわらず、PC操作が苦手だったり、マルチタスクが不得意な様子が伝わってしまうと採用は難しくなる。また、営業系を希望しているのにも関わらず、『黙々と作業ができる』ということを伝えても、業務内容と釣り合わないため、採用が難しくなる。

企業は
自社の業務がご本人が持っているスキルに合っているか
ここを履歴書で見ているため、相違が生まれてしまう時点で他の就職者と差がついてしまいます。

POINT２

履歴書はラブレターと一緒
今時表現が古いかと思いますが、例えるとしたらものすごく分かりやすくなります。
ただ単純に『好きです』と伝えることは良い事ですが、

どうして？
いつから？
なぜ？
誰が？
どのように？
どこで？

５Ｗ１Ｈをすべて盛り込まなくてもいいので、できる範囲で詳細に伝えた方が気持ちが届きます。

・なぜその会社で働きたいのか

・自分のスキルをどのように活かすのか

・魅力に思ったことは何か

などなどを書くだけで採用は大幅にアップすることができます。

さらに言うなら、文章は書けば書くほど上達をします。本を読んでいる人も上達が早いと思います。本を読むのが苦手な人は自分の気持ちを言葉で伝えるのではなく、文章で伝えることも挑戦してみると良いかと思います。

POINT3

自分の障害について必ず説明できるようにしておく

自分の障害を書けるスペースが履歴書である場合は必ず記載してください。

自分を一番知っているのは自分自身です。必ず障害のことについては聞かれますので、書ける場合は書いておき、長文になるようであれば要点だけをまとめ、質問された時に答えられるようにしておきましょう。

また、配慮事項なども遠慮せず書くこと。

・通院などで月に一度お休みが必要

・メモを取る時間をもらいたい

・季節の変わり目は服薬の関係で体調が優れなくなる時がある

などはできるだけ書く。書いた際は

配慮だけではなく、自分が行っている改善策も書けるととても好印象となります。

・体調不良時には10分程度1人になる時間をもらいたい。

・通院などで小安をした際は、別日に出勤等を変更することも可能

など、自分ができる対策なども記載しても、自分の障害を理解していると認知してもらうことが可能となります。

 

今回はPOINTとして3つ紹介させていただきましたが、まだまだお伝えしたいことが盛りだくさん。

志望動機などの書き方などは実際に作成しての添削が最も有効的だと思います。

知識を身に付けるよりも実践！

 

就労移行では履歴書の書き方なども一緒に考え、就職活動のサポートをさせていただきます。ぜひ一度ご見学や体験にお越しいただけたらと思います。

次回の施設長の記事は面接編を書きたいと思います。

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