2024.04.04

【卒業生の声】就職体験記②　体験～自分に合った通所の仕方を模索

①の続きです！

【卒業生の声】就職体験記①　問い合わせ～見学

▲先にこちらをお読みください。

体験から正式利用へ

体験利用からはじめることになった私は、最初は就職に少しでも近づこうと就労セミナーなどのプログラムに参加していました。
パレットのプログラムには外出プログラムやゲーム、ディベートなど色々なものがあります。
それらは、就職に必要なコミュニケーション能力を上げたり交通機関の乗り換え訓練でもあるのです。

後々になって私もそのプログラムの意図に気づくのですが、当時は早く就職がしたくて、就職に関係がありそうだと勝手に自分が判断したものばかり出ていた気がします。

▲就労セミナー

▲ゲームや外出プログラム

通所自体も半日で帰ることが多かったと思います。
周りの利用者さんとの関係も自分からは挨拶しかできず、休憩時間もポツンとひとりでいることが多く、周りとのコミュニケーションはとれていませんでした。
ここの利用者さんたちは様子を見て、無理に話したくない人に話しかけたりしないで、わからないことがあるときや困っているときなどには快く教えてくださる優しい方々ばかりでした。

私はまだ精神状態が落ち着いてないにもかかわらず焦りだし、周りの人と打ち解けなければと無理に話しかけたり、ウォーキングプログラムや1日通所をはじめてみたりしました。

身体がついていかない現実

ですが、体と心が伴わない行動はすぐにわたしの精神に影響を及ぼしていきました。
また、タイミング悪く当時飲んでいた薬の副作用で体調を崩してしまったのです。

私は、「なぜ頑張ろうとしている矢先に自分ばかりこんな目に」と落ち込みました。

結局パレットに戻れたのは2週間後くらいでした。

戻ったわたしはやる気を失いかけていました。
頑張った矢先の出来事にどうせ頑張ったところでまた何かあると弱気になってしまったのです。

パレットの通所を再開しましたが、病院から処方される薬がなかなか合わなくて、朝起きるのも辛く布団から起き上がるのが午後になるという日が多くなってきました。

当然、パレットには行けません。
通所日に布団から職員さんに欠席の電話をすることが本当に辛く申しわけなくて涙が止まりませんでした。

いつまでこんな状態が続くのか「消えてしまいたい」とすら思うようになっていました。

可能な通所の形を考える

そんな時、パレットのプログラムにもあるカウンセリングを積極的に受け始めました。

カウンセリングの先生や担当の職員さんは不安定になったわたしの話を色々と聞いてくださり、今わたしが何が辛いのかパレットに通えるにはどうしたらよいか一生懸命考えてくださいました。

そこで、わたしが今の病気になるきっかけにもなった人間関係に苦手意識がある事、人の目も気になり不安であることなどを告げると、他の利用者さんとなるべく会わずにすむように面談室の利用を提案してくださいました。

わたしは、午前中だけとはいえ面談室を占領してしまうことに申しわけなさを感じてしまいましたが、人との接触が減らせれば通えるかもしれないとも思っていました。

▼次

【卒業生の声】就職体験記③　就労を見据えた通所ペースを目指して

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